FAMOUS QUOTE / MOBILE SUIT GUNDAM

二度もぶった。親父にもぶたれた事ないのに!にどもぶった。おやじにもぶたれたことないのに / nido mo butta. oyaji ni mo butareta koto nai noni

「二度もぶった。親父にもぶたれた事ないのに!」とは、テレビアニメ『機動戦士ガンダム』の主人公アムロ・レイが、ブライト・ノアに2度目の平手打ちを受けて放った名言です。

全キャラクター対象の読者投票で1位に選ばれた、ガンダムで最も有名なセリフのひとつ。しかし広く知られる「殴ったね、親父にも殴られたことないのに!」という形は、実は劇中にない——。意味・出典・広まった経緯を出典付きで解説します。

名言・セリフ 機動戦士ガンダム 初出:『機動戦士ガンダム』第9話「翔べ! ガンダム」 公開日:
MEANING

二度もぶった。親父にもぶたれた事ないのに!とは

「二度もぶった。親父にもぶたれた事ないのに!」とは、『機動戦士ガンダム』の主人公アムロ・レイ(声:古谷徹)が、出撃を拒んだ末にホワイトベースの指揮を執るブライト・ノアから2度目の平手打ちを受け、抗議として放ったセリフです。マイナビニュースの読者投票(2024年)で『機動戦士ガンダム』の名言1位、公式サイトGUNDAM.INFOのアンケート(2019年)でも劇場版のアムロの名セリフ1位に選ばれた、シリーズを代表するひと言です。

① セリフそのもの
ガンダム情報サイト「ガンダムチャンネル」のガンダム名言集に、アムロ・レイの名言として収録されています。解説は「ホワイトベース内で、ブライト・ノアに顔を2回殴られたあとに出てきた、あまりにも有名な言葉。」の一文です。
② 「殴ったね」との関係
世間に広まっている「殴ったね、親父にも殴られたことないのに!」という形は、離れた場面の別々のセリフをつなぎ合わせたもので、劇中ではそのまま使われていない——と、双葉社のふたまん+やマグミクスなど複数のメディアが考証しています(詳しくは「名場面の中身」)。
③ 基準表記
本サイトが底本とするガンダムチャンネル名言集の表記は「二度もぶった。親父にもぶたれた事ないのに!」(「事」は漢字)。「事」を漢字で書く資料は底本のほか、ねとらぼやマイナビニュースなど少数派で、多数派は「ことない」とひらがなで書きます(公式配信の字幕も「事」は漢字です)。公式サイトGUNDAM.INFOのアンケート企画は「二度もぶった!……おやじにもぶたれたことないのに……」、漫画『THE ORIGIN』版は「親父にだってぶたれたことないのにィ!!」(ピクシブ百科事典による)と、揺れが非常に大きいセリフです。なお、この「。」でつないだ1文の形も、公式配信の字幕上は2つのセリフに分かれています(詳しくは「名場面の中身」)。本サイトは見出し語として底本の表記を採っています。
SOURCE

出典・初出

出典は1979年放送開始のテレビアニメ『機動戦士ガンダム』。このセリフはTV版第9話「翔べ! ガンダム」(1979年6月2日放送)に登場します。連戦に疲れ果てて出撃を拒んだアムロを、ブライトが平手で打ち、二人が激しく言い争う——シリーズ屈指の名場面です。

「二度もぶった。親父にもぶたれた事ないのに!」

アムロ・レイ(声:古谷徹)——『機動戦士ガンダム』第9話「翔べ! ガンダム」より。表記はガンダム情報サイト「ガンダムチャンネル」のガンダム名言集に従った(公式配信の字幕上は2つのセリフに分かれる。「名場面の中身」参照)。

公式サイトGUNDAM.INFOのアンケート企画「ガンダム国勢調査」第616回(2019年・回答1,800人)は、このセリフを劇場版『機動戦士ガンダム』(1981年公開)の名セリフとして出題し、47.6%で1位になりました。第9話は、アムロの心理描写が重要な回として劇場版第1作に反映されています(Wikipedia各話リスト)。

断定できないこと

名言集の該当ページには話数・作品名の記載がありません(解説は上記の1文のみ)。第9話とする根拠は、話数を明記した資料(ふたまん+・マグミクス・ねとらぼ・マイナビニュース・ピクシブ百科事典など、今回確認できたすべてが第9話で一致)によります。放送日はWikipediaの各話リストによります。また、バンダイチャンネル(公式配信)の日本語字幕は実測しましたが、TV本編・劇場版の映像や脚本そのものは確認していません。字幕は聴覚支援のための書き起こしであり、漢字・かな・数字の選択には字幕制作側の表記方針が入るため、脚本上の表記とは限りません。1度目の平手打ち直後の言葉も、字幕では「な 殴ったね」ですが、資料によっては「殴ったね…」「ぶったね…」と細部が分かれています。

SCENE

名場面の中身:2度の平手打ちと、「殴ったね」問題

第9話のアムロは連戦で心身ともに限界を迎え、出撃命令を「戦いが終わったら、ぐっすり眠れるって保証はあるんですか!」(表記は資料により異なります)と拒みます。口論の末にブライトの1度目の平手打ち。その直後にアムロが言い返した言葉は、ふたまん+やねとらぼの記事では「な、殴ったね」と記されており、公式配信の字幕も「な 殴ったね」です。ブライトは殴ってなぜ悪いかと開き直り、二人のやり取りはさらに続きます。

そして、ほかのシーンを挟んだあとの2度目の平手打ちで生まれたのが、このセリフです。返すブライトの「それが甘ったれなんだ!殴られもせずに一人前になった奴がどこにいるものか!」(ニコニコ大百科の表記)も名言として名高く、ねとらぼの読者投票ではブライトの名言の1位・2位をこのシーンの2つのセリフが独占しました。このあとアムロは「もうやらないからな!誰が二度とガンダムになんか乗ってやるものか!」と搭乗拒否を宣言しますが、最後はフラウ・ボゥの言葉と、ブライトの口にしたシャアの名前に心を動かされ、出撃を決意します。

ここで有名な「殴ったね」問題があります。世間に広まっている「殴ったね、親父にも殴られたことないのに!」という形について、ふたまん+(2024年)は「厳密にいえば劇中では使われておらず」、実際は「少々離れたシーンのセリフをつなぎ合わせたもの」が広まったと考証しています。マグミクス(2022年)も、「殴ったね!」と「親父にもぶたれたことないのに!」は別々のセリフで、「2つのセリフは約2分離れており」間に別のシーンが挟まると記しています。さらに毎日新聞の校閲センターは「映像を止めてみるとブライトの手は握られていません」と検証し、拳ではなく平手だったと記しています。「殴られた」ではなく「ぶたれた」、拳ではなく平手——細部まで語り草になっているセリフです。

この考証は、公式配信の字幕でも裏づけられます。バンダイチャンネルのセリフ検索(公式配信の日本語字幕)で実測すると、TV版第9話の字幕は「な 殴ったね」(12:07〜)と、「えっ 2度もぶった」(13:53〜)「親父にも ぶたれた事ないのに」(13:56〜)の2場面に分かれており、その間隔は1分46秒——マグミクスの言う「約2分」と整合します。劇場版(1981年・137分)では「う… 殴ったね」(1:08:34〜)「二度もぶった!」(1:08:50〜)「親父にもぶたれた事 無いのに!」(1:08:52〜)と、編集により間隔が16秒に縮まっています。つまり、句点でつないだ見出しの1文の形も、字幕上は2つのセリフに分かれています。

シーンの状況説明は、バンダイチャンネルの第9話あらすじ、ふたまん+・マグミクスの考証記事、および各百科事典の記述に基づいています。字幕の表記・タイムコードはバンダイチャンネル「セリフ検索」の実測によります(映像本編・脚本は未確認。上の「断定できないこと」参照)。

HISTORY

広まった経緯:読者投票1位、そして「43年間ぶたれっ放し」

放送から半世紀近く、このセリフはガンダムの代名詞のように扱われてきました。確認できた実例を挙げます。

  • 読者投票で2度の1位:マイナビニュースの『機動戦士ガンダム』好きな名言ランキング(2024年・504人)で全キャラクターを通じて1位(25.1%)。公式サイトGUNDAM.INFOの「ガンダム国勢調査」第616回(2019年・回答1,800人)でも劇場版のアムロの名セリフ1位(47.6%)。一方、ねとらぼの読者投票(2021年・有効回答1,363票)ではアムロの名言3位(170票)——全体で選ぶと1位、アムロ限定で選ぶと3位、という位置のセリフです。マイナビの読者からは、芸人が使っていて有名なセリフだという声も寄せられています。
  • 「対」で語り継がれる:ブライトの返し「殴られもせずに一人前になった奴がどこにいるものか!」は、ねとらぼの「ブライト・ノアの好きな名言ランキング」(2021年・354票)で1位(71票)。2位(63票)もこのシーンのセリフで、名言ランキングの上位を平手打ちシーンが独占しています。
  • 43年後も現役:2022年の劇場アニメ『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』では、この場面がブライトの回想として再演され、完成披露イベントで解禁される「本編の1シーン」に選ばれました。アムロ役の古谷徹さんはこのとき「ゲームとかでは、毎年、このせりふを収録している。43年間ぶたれっ放しなんですよ」とコメントしています(ORICON NEWS)。
  • パロディの定番:ピクシブ百科事典には、このセリフそのものを扱う独立記事があり、そのパロディの節には『新世紀エヴァンゲリオン』の碇シンジ(スーパーロボット大戦F参戦時の「父さんにも殴られたことないのに…」)や『銀魂』『きんいろモザイク』『仮面ライダーリバイス』第30話(2022年4月10日放送)など多数の例が挙げられています。同事典は、あまりにパロディされたため「出所がガンダムとは知らない、もしくは後から知った」という人も珍しくない、とまで書いています。
  • 公式グッズに:2024年8月には、この名場面をデザインしたSTRICT-G×グラニフのコラボTシャツ(3,500円)が発売されました。商品名はSTRICT-G公式・FASHIONSNAPの記事とも「親父にもぶたれことないのに!Tシャツ」(原文ママ)——「ぶたれたこと」から「た」が1つ抜けた表記でした。
  • 体罰の時代の記憶として:ピクシブ百科事典は、体罰教育を廃止しようという試みが進んでいた時代背景から「社会的な方向で話題となった」と述べつつ、当時のアムロ(15歳)とブライト(19歳)の置かれた状況を並べた対比(SNS投稿からの引用として掲載)を挙げ、「体罰教育というよりはお互い精神的疲労による意見のぶつかりあいの末の出来事」と読んでいます。

断定できないこと

パロディ例の多く(『銀魂』『きんいろモザイク』など)はピクシブ百科事典の記載によるもので、原典の映像・セリフまでは確認できていません(『仮面ライダーリバイス』第30話の放送日・サブタイトルは東映公式サイトで確認しましたが、劇中のセリフそのものは未確認です)。X(旧Twitter)等での使用実態・総量も測定していません。また、各ランキングは投票企画の結果であり、一般的な知名度の統計ではありません。

FAQ

よくある質問

「二度もぶった。親父にもぶたれた事ないのに!」は誰のセリフですか?

テレビアニメ『機動戦士ガンダム』の主人公、アムロ・レイのセリフです。声を演じたのは古谷徹さんです。ホワイトベースの指揮を執るブライト・ノアに2度目の平手打ちを受けた直後の言葉です。

どの話に登場しますか?

TV版第9話「翔べ! ガンダム」です。連戦に疲れて出撃を拒んだアムロが、ブライトに活を入れられる有名なシーンで生まれました。第9話はアムロの心理描写が重要な回として、劇場版第1作(1981年公開)にも反映されています。

「殴ったね、親父にも殴られたことないのに!」とは違うのですか?

広く知られているその形は、劇中ではそのまま使われていない、と複数のメディアが考証しています。1度目の平手打ち直後の「な、殴ったね」と、そこから離れた2度目の平手打ちで生まれた「二度もぶった」「親父にもぶたれたことないのに!」が、つなぎ合わさって広まったとされています。公式配信の字幕では、1度目と2度目の間隔はTV版で1分46秒です。

正しい表記はどれですか?

本サイトが底本とするガンダムチャンネル名言集の表記は「二度もぶった。親父にもぶたれた事ないのに!」です。「事」を漢字で書く資料は少数派で、多くの資料は「ことない」とひらがなで書きます。公式サイトGUNDAM.INFOのアンケート企画では「二度もぶった!……おやじにもぶたれたことないのに……」と、資料によって表記が大きく揺れているセリフです。

ブライトは何と返したのですか?

「殴られもせずに一人前になった奴がどこにいるものか!」と返したとされています。この返しは、ねとらぼの読者投票「ブライト・ノアの好きな名言ランキング」(2021年・有効回答354票)で1位に選ばれており、このシーンの2つのセリフは対で語り継がれています。

今でも使われていますか?

使われています。2022年の劇場アニメ『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』ではブライトの回想としてこの場面が再演され、アムロ役の古谷徹さんは「ゲームとかでは、毎年、このせりふを収録している」とコメントしています。2024年にはこの名場面をデザインした公式Tシャツも発売されました。

SOURCES

出典・参考

本ページの記述の根拠、および関連する公開情報です。確認できていない事項は本文中で「断定できないこと」として明示しています。