FAMOUS QUOTE / MOBILE SUIT GUNDAM

もうやらないからな!誰が二度とガンダムになんか乗ってやるものか!もうやらないからな!だれがにどとがんだむになんかのってやるものか / mo yaranai kara na! dare ga nido to gandamu ni nanka notte yaru mono ka

「もうやらないからな!誰が二度とガンダムになんか乗ってやるものか!」とは、テレビアニメ『機動戦士ガンダム』の主人公アムロ・レイが、ブライト・ノアに2度目の平手打ちを受けた直後に叫んだ、ガンダムへの搭乗拒否のセリフです。

「二度もぶった。親父にもぶたれた事ないのに!」に続く名場面の締めの一言。しかし公式配信では2つの字幕に分かれ、語順も「ガンダムなんかに」と異なる——。意味・出典・表記の違いを出典付きで解説します。

名言・セリフ 機動戦士ガンダム 初出:『機動戦士ガンダム』第9話「翔べ! ガンダム」 公開日:
MEANING

もうやらないからな!誰が二度とガンダムになんか乗ってやるものか!とは

「もうやらないからな!誰が二度とガンダムになんか乗ってやるものか!」とは、『機動戦士ガンダム』の主人公アムロ・レイ(声:古谷徹)が、出撃を拒んだ末にホワイトベースの指揮を執るブライト・ノアから2度の平手打ちを受け、有名な「二度もぶった。親父にもぶたれた事ないのに!」に続けて叫んだ、ガンダムへの搭乗拒否のセリフです。ロボットアニメの主人公が「二度と乗らない」と宣言する——ピクシブ百科事典が「当時のロボットアニメではまずあり得ない台詞」と評する、名場面の締めの一言です。

① セリフそのもの
ファン運営のガンダム情報サイト「ガンダムチャンネル」(gundam-c.com)のガンダム名言集に、アムロ・レイの名言として収録されています。解説は「いじけたアムロが、ブライトに言い放ったセリフ。因みにこのあとすぐ、ガンダムに乗る事になります。」の一文です。
② 劇中の実際の形
公式配信(バンダイチャンネル)のTV版第9話の字幕では、「もう やらないからな」と「誰が二度とガンダムなんかに 乗ってやるものか! う…」の2つの字幕(キャプション)に分かれて表示され、語順も「ガンダムになんか」ではなく「ガンダムなんかに」です(詳しくは「名場面の中身」)。
③ 基準表記
本サイトが底本とするガンダムチャンネル名言集の表記は「もうやらないからな!誰が二度とガンダムになんか乗ってやるものか!」(1文・「ガンダムになんか」)。ねとらぼの読者投票も1文字違わず同じ形を使っています。一方、「ガンダムなんかに」の語順を採る資料も多く、公式配信の字幕・公式サイトGUNDAM.INFOの2記事・Yahoo!知恵袋の質問文などが確認できます。さらに劇場版の字幕は「ガンダムなんか」+「乗ってやるもんかよぉ!」と語尾まで変わります。本サイトは見出し語として底本の表記を採り、これらの違いを本文で明示しています。
SOURCE

出典・初出

出典は1979年放送開始のテレビアニメ『機動戦士ガンダム』。このセリフはTV版第9話「翔べ! ガンダム」(1979年6月2日放送)に登場します。連戦に疲れ果てて出撃を拒んだアムロがブライトに2度打たれる、シリーズ屈指の名場面——その最後を締めるのがこのセリフです。

「もうやらないからな!誰が二度とガンダムになんか乗ってやるものか!」

アムロ・レイ(声:古谷徹)——『機動戦士ガンダム』第9話「翔べ! ガンダム」より。表記はガンダム情報サイト「ガンダムチャンネル」のガンダム名言集に従った(公式配信の字幕上は2つの字幕に分かれ、語順も異なる。「名場面の中身」参照)。

劇場版第1作『機動戦士ガンダム』(1981年公開)にも対応する場面があります。公式サイトGUNDAM.INFOのアンケート企画「ガンダム国勢調査」第616回(2019年・回答1,800人)は、劇場版のアムロの名セリフを尋ねる設問の結果にこのセリフを「誰が二度とガンダムなんかに乗ってやるものか!」の形で掲載しており、公式が「名セリフ」の一つに数えていることが分かります。

断定できないこと

底本のガンダムチャンネルはファン運営の非公式サイトであり、公式資料ではありません(バンダイナムコ側が「ガンチャン」と呼ぶ公式YouTubeチャンネル「ガンダムチャンネル」とは別のものです)。名言集の該当ページには話数の記載がありません(作品名は名言集一覧の見出しで「機動戦士ガンダム 名言」と示され、解説は上記の1文のみです)。第9話とする根拠は、バンダイチャンネル(公式配信)のセリフ検索で第9話の字幕に該当セリフを実測できたこと、および話数を明記した複数の資料の一致によります。放送日はWikipediaの各話リストによります。また、字幕は実測しましたが、TV本編・劇場版の映像や脚本そのものは確認していません。字幕は配信用に付された日本語字幕であり、漢字・かな・語の区切りや改行位置には字幕制作側の表記方針が入るため、脚本上の表記とは限りません。TV版字幕の末尾に続く「う…」が誰の声かも、資料がなく確認できていません。

SCENE

名場面の中身:「二度もぶった」の約11秒後、少年は搭乗拒否を叫んだ

第9話のアムロは連戦で心身ともに限界を迎え、出撃命令を「戦いが終わったら、ぐっすり眠れるって保証はあるんですか!」(表記は資料により異なります)と拒みます。口論の末にブライトの1度目の平手打ちと「な 殴ったね」(公式配信の字幕)。さらに言い合いが続き、別のシーンを挟んだ約1分46秒後の2度目の平手打ちで「二度もぶった。親父にもぶたれた事ないのに!」が生まれ、ブライトは「それが甘ったれなんだ」「殴られもせずに一人前になった奴が どこにいるものか」と返します。その返しに重ねてアムロが叫んだのが、このセリフです。

バンダイチャンネルのセリフ検索(公式配信の日本語字幕)で実測すると、TV版第9話の字幕は「もう やらないからな」(14:03〜)と「誰が二度とガンダムなんかに 乗ってやるものか! う…」(14:06〜)の2つに分かれています。間隔は、前の字幕が消えてから次が出るまで0.6秒——ほぼ一息の言葉ですが、見出しの「。」のない1文の形も、「ガンダムになんか」の語順も、字幕上はそのまま現れません。「二度もぶった」(13:53〜)からは約11秒後、直前の「親父にも ぶたれた事ないのに」(13:56〜)からは約8秒後——たたみかけるように放たれる怒りの言葉です。

劇場版(1981年)の字幕はさらに違います。「もう やらないからな!」(1:08:59〜)「誰が二度と ガンダムなんか 乗ってやるもんかよぉ!」(1:09:02〜)——「に」が消え、語尾は「もんかよぉ」。TV版と劇場版でセリフ自体が変わっているため、どの映像で覚えたかによって記憶している形が異なる、表記ゆれの生まれやすいセリフだと言えます。

このあとブライトは「アムロ 今のままだったら 貴様は虫ケラだ」「それだけの才能があれば 貴様は シャアを超えられる奴だと思っていた」「残念だよ」(TV版字幕・14:20〜14:31)と突き放して去ります。アムロ役の古谷徹さんはFebriの連載インタビュー(2022年)で、この直後にブライトが口にする「シャアを超えられるヤツだと思っていた」という一言がアムロのなかのシャアへの対抗心を呼び覚まし、少年の幼さを脱するきっかけになった——という趣旨を語っています。名言集の解説が「因みにこのあとすぐ、ガンダムに乗る事になります。」と書くとおり、アムロはシャアの名前とフラウ・ボゥの言葉で奮起し、同じ第9話の中でガンダムに乗って出撃、ドップ編隊との空中戦に挑みます。「二度と乗らない」という宣言は、同じ話の中でくつがえるのです。

シーンの状況説明は、GUNDAM Official Website・バンダイチャンネルの第9話あらすじ、および各資料の記述に基づいています。字幕の表記・タイムコードはバンダイチャンネル「セリフ検索」の実測によります(映像本編・脚本は未確認。上の「断定できないこと」参照)。なお、字幕1枚の中の改行は、本文では半角空白1つに置き換えて表記しています。

HISTORY

広まった経緯:「二度もぶった」の陰で、それでも名を残す一言

同じ場面の「二度もぶった。親父にもぶたれた事ないのに!」がマイナビニュースの読者アンケート(2024年)で全キャラクターを通じて1位に選ばれるスターだとすれば、このセリフはその陰に隠れた存在です。それでも確認できた実例を並べると、名場面の締めとして確かに数えられてきたことが分かります。

  • 公式アンケートの結果に:公式サイトGUNDAM.INFOの「ガンダム国勢調査」第616回(2019年・回答1,800人)は、劇場版『機動戦士ガンダム』のアムロの名セリフを尋ねる設問の結果10件の1つに「誰が二度とガンダムなんかに乗ってやるものか!」を掲載しました。得票は1.8%(別のセリフと同率で、掲載順では10件中9番目)。1位は「二度もぶった!……おやじにもぶたれたことないのに……」(47.6%)で、同じ場面の2つのセリフが同じ設問に並んでいます。
  • 読者投票でTOP15入り:ねとらぼの読者投票によるアムロ・レイ名言ランキングTOP15(2021年・有効回答1,363票)では第12位(14票)。3位の「二度もぶった。親父にもぶたれた事ないのに!」(170票)とは10倍以上の差がありますが、15位までに確かに残っています。しかも同ランキングの掲載表記は、本サイトの基準表記と1文字も違いません。
  • 公式コラムでは「強気(!?)な捨て台詞」:GUNDAM.INFOの連載コラム「ガンダムのお約束」(2012年)は、この場面を紹介する中でこのセリフを「二度とガンダムなんかに乗ってやるもんか!」の形で引き、「なんとも強気(!?)な捨て台詞」と評しています。
  • 「乗らない主人公」の象徴として:ピクシブ百科事典の「アムロ・レイ」の記事は、この搭乗拒否を「当時のロボットアニメではまずあり得ない台詞」と位置づけています。ロボットに乗って戦うことを当然としない主人公像は、このセリフが象徴する『ガンダム』の新しさとして語られてきました。
  • 「実在するの?」と聞かれるセリフ:Yahoo!知恵袋には2008年に「誰が二度とガンダムなんかに乗ってやるものか!なんてセリフは実在するの?」という質問が投稿され、回答者が「かの有名な『親父にもぶたれたことないのに!』の直後の場面です」と場面を説明しています。有名な名場面の中にありながら、単独では出所があいまいになるほど「二度もぶった」の陰にある——このセリフの位置づけをよく示すやり取りです。
  • 後続作品でパロディ再演:『ガンダムビルドファイターズ』第20話には、この平手打ちの場面のパロディがあります。バンダイチャンネルのセリフ検索では、殴打への抗議から「親父にもぶたれた事ないのに!」までの一連のやり取りに続いて「もうやらないからな!」(09:06〜)の字幕が確認でき、前半部分がそのまま再演されています(字幕検索での確認で、映像本編は未確認です)。

断定できないこと

ピクシブ百科事典・ニコニコ大百科には、このセリフ単独の記事はありません(直前の「親父にもぶたれたことないのに!」にはピクシブ百科事典の専用記事があります)。マイナビニュースの『機動戦士ガンダム』好きな名言ランキング(2024年)にも、このセリフは入っていません(同ランキング8位には直前のブライトの返し「殴られもせずに一人前になった奴がどこにいるものか!」が入っています)。また、グッズ化・ゲーム作品での音声収録・X(旧Twitter)等での使用実態は、今回の調査では確認できませんでした(存在しないと断定するものではありません)。「ネットミームとして定着している」と言える材料も確認できていないため、本記事ではそのような表現をしていません。

FAQ

よくある質問

「もうやらないからな!誰が二度とガンダムになんか乗ってやるものか!」は誰のセリフですか?

テレビアニメ『機動戦士ガンダム』の主人公、アムロ・レイのセリフです。声を演じたのは古谷徹さんです。ホワイトベースの指揮を執るブライト・ノアに2度目の平手打ちを受けた直後、ガンダムへの搭乗拒否を叫んだ言葉です。

どの話に登場しますか?

TV版第9話「翔べ! ガンダム」です。有名な「二度もぶった。親父にもぶたれた事ないのに!」の直後で、公式配信の字幕では「親父にも ぶたれた事ないのに」の約8秒後に登場します。劇場版第1作(1981年公開)にも対応する場面があります。

劇中でもこの通りに言っているのですか?

完全には一致しません。公式配信(バンダイチャンネル)のTV版第9話の字幕では「もう やらないからな」と「誰が二度とガンダムなんかに 乗ってやるものか! う…」の2つの字幕(キャプション)に分かれており、語順も「ガンダムになんか」ではなく「ガンダムなんかに」です。劇場版の字幕は「もう やらないからな!」「誰が二度と ガンダムなんか 乗ってやるもんかよぉ!」と、さらに違う形になっています。

「ガンダムになんか」と「ガンダムなんかに」はどちらが正しいのですか?

資料によって分かれています。本サイトが底本とするガンダムチャンネル名言集と、ねとらぼの読者投票の掲載表記は「ガンダムになんか」です。一方、公式配信の字幕や公式サイトGUNDAM.INFOの記事は「ガンダムなんかに」で、こちらを採る資料も多くあります。本サイトは見出し語として底本の表記を採り、劇中の字幕表記との違いを本文で明示しています。

このあとアムロはどうなるのですか?

ブライトに「アムロ 今のままだったら 貴様は虫ケラだ」「それだけの才能があれば 貴様は シャアを超えられる奴だと思っていた」「残念だよ」(公式配信の字幕)と突き放されます。しかしアムロは、そのシャアの名前とフラウ・ボゥの言葉で奮起し、同じ第9話の中でガンダムに乗って出撃します。「二度と乗らない」という宣言は、同じ話の中でくつがえることになります。

有名なセリフですか?

場面そのものはシリーズ屈指の名場面ですが、単独では直前の「二度もぶった。親父にもぶたれた事ないのに!」の陰に隠れがちです。ねとらぼの読者投票(2021年・有効回答1,363票)では第12位・14票で、3位の「二度もぶった」(170票)とは大きな差があります。一方で、公式サイトGUNDAM.INFOのアンケート結果に名を連ねるなど、名場面の締めの一言として確かに知られています。

SOURCES

出典・参考

本ページの記述の根拠、および関連する公開情報です。確認できていない事項は本文中で「断定できないこと」として明示しています。