FAMOUS QUOTE / MOBILE SUIT GUNDAM AGE

もとよりそのつもりだ。私が目指すのは、ヴェイガンの殲滅なのだから!もとよりそのつもりだ。わたしがめざすのは、ゔぇいがんのせんめつなのだから / motoyori sono tsumori da. watashi ga mezasu no wa, veigan no senmetsu na no da kara

「もとよりそのつもりだ。〜」とは、TVアニメ『機動戦士ガンダムAGE』(2011年〜2012年・全49話)の第28話「地球圏の動乱」で、地球連邦軍総司令部ビッグリング司令のフリット・アスノ(声:井上和彦)が放った言葉です。慰霊祭「勇気の日」の演説会場で、フリットはヴェイガンと通じていた地球連邦首相フロイ・オルフェノアを糾弾します。自分という交渉人を失えば、戦争は「どちらかが完全に滅びるまで」続く——そう脅す首相に、フリットは「もとよりそのつもりだ」と返し、自分が目指すのは「ヴェイガンの殲滅」だと言い切りました。

公式配信の字幕では3つに分かれ、「殲滅」は「せん滅」と書かれています。公式ポータルにこのセリフを取り上げた記事は今回の調査では見つかりませんでしたが、公式編集部はフリットを「ヴェイガンのせん滅を託した」祖父と書き、『AGE』を「復讐にとりつかれたフリットの物語」と評しています。相手の脅し文句をそのまま自分の目標として自分の目的として言い切る一言が、物語をどこへ運んだのか——字幕の実測と公式の記述で確かめます。

名言・セリフ 機動戦士ガンダムAGE 初出:『機動戦士ガンダムAGE』第28話「地球圏の動乱」(2012年・TV) 公開日:
MEANING

もとよりそのつもりだ。私が目指すのは、ヴェイガンの殲滅なのだから!とは

「もとよりそのつもりだ。〜」とは、TVアニメ『機動戦士ガンダムAGE』(毎日放送・TBS系、2011年10月9日〜2012年9月23日放送、全49話)の第28話「地球圏の動乱」で、フリット・アスノ(声:井上和彦)が地球連邦首相フロイ・オルフェノアに向けて言い放った言葉です。『AGE』は主人公一族三代を描く4部構成の作品で、第28話は第2部「アセム編」の最終話にあたります。第1部の主人公だった少年フリットはこのとき40歳、地球連邦軍総司令部「ビッグリング」の司令官として登場します。「もとより」は「初めから」の意。自分を失えば戦争は「どちらかが完全に滅びるまで」続くという首相の脅しを、フリットは初めからそのつもりだと肯定し、自分が目指すのは「ヴェイガンの殲滅」だと宣言しました。

① セリフそのもの
運営者非公表のガンダム情報サイト「ガンダムチャンネル」(gundam-c.com・ファン運営)のガンダム名言集に、『機動戦士ガンダムAGE』の名言18件の筆頭、フリット・アスノの3件の先頭として収録されています。『AGE』の18件のうち場面説明つきの詳細ページがあるのはイワーク・ブライアの「強いられているんだ!」の1件だけで、このセリフには詳細ページも話数の記載もありません。場面の特定は公式配信の字幕と公式サイトのあらすじによります。
② 公式配信の字幕での形
公式配信(バンダイチャンネル)の字幕では、このセリフは3つに分かれています。「もとより そのつもりだ」(第28話・配信動画のおよそ19分22秒)、「私が目指すのは…」(19分24秒)、「ヴェイガンのせん滅なのだから!」(19分27秒)。見出し語との違いは句読点と三点リーダのほか、「殲滅」が「せん滅」と交ぜ書きされている点です。字幕データの実測(キーワード検索で確認できた範囲)では『AGE』の字幕に漢字の「殲滅」は見つからず、「せん滅」を含む字幕9件はすべてこの交ぜ書きでした。なお同サイトのセリフ検索は読み仮名で照合するため、「殲滅」や「ヴェイガン」で検索してもこの字幕は出てきません(「せん滅なのだから」「なのだから」では出ます)。
③ 基準表記
本サイトは見出し語として底本の表記「もとよりそのつもりだ。私が目指すのは、ヴェイガンの殲滅なのだから!」を採ります。同じ形はニコニコ大百科「フリット・アスノ」の名台詞欄にもあります。一方、ファン運営のガンダムWikiは「もとよりそのつもりだ、私が目指すのは…ヴェイガンの殲滅なのだから!!」、アニヲタWiki(仮)は「元よりそのつもりだ…。私が目指すのは……ヴェイガンの殲滅なのだから!!」と書き、「元より」の漢字表記・三点リーダ・感嘆符の数で表記が割れています。本記事では、劇中の言葉として引用するときは字幕の形を使います。
SOURCE

出典・初出

出典はTVアニメ『機動戦士ガンダムAGE』。公式サイトの作品データは「放送:2011年 [TV]」「話数:全49話」、公式ポータルの作品解説は「2011年10月9日~2012年9月23日放送」と書きます。原作は矢立肇・富野由悠季、監督は山口晋、ストーリー/シリーズ構成は日野晃博、企画協力にレベルファイブ、製作はサンライズ・毎日放送。公式の作品解説は、各世代の主人公を中心に描いたフリット・アスノ編、アセム・アスノ編、キオ・アスノ編と、大団円を迎える三世代編からなる「主人公一族三代にわたる歴史叙事詩的ストーリー」だと説明しています。配信元のバンダイチャンネルの作品紹介は、第1〜15話がフリット編、第16〜28話がアセム編、第29〜39話がキオ編、第40〜49話が三世代編だと区切ります。

セリフの初出は第28話「地球圏の動乱」——アセム編の最終話です。Wikipediaの各話リストによれば放送は2012年4月22日、脚本は兵頭一歩、絵コンテ・演出はうえだしげる(サンライズの作品ニュースは同年4月28日に第28話『地球圏の動乱』の配信開始を告知しています)。公式サイトのストーリーページのあらすじによれば、「『勇気の日』と呼ばれる慰霊祭の日」に地球首都ブルーシアで地球連邦首相フロイ・オルフェノアが演説を行い、地球に侵入したヴェイガンの指揮官メデル・ザントが「ある使命をおびて、演説会場への攻撃を画策する」。迎え撃つ地球連邦軍MS隊にはアセムの姿があり、「そんな中、演説会場に入った連邦軍司令官フリット・アスノはオルフェノアを糾弾する…。」

話者のフリット・アスノは、公式サイトのキャラクターページで世代ごとに別々に紹介されています。フリット編は「主人公」・14歳・声は豊永利行。アセム編は「地球連邦軍総司令部ビッグリング司令。アセムの父。」・40歳・声は井上和彦——このセリフはアセム編のものです(Wikipediaによれば階級は中将)。相手のフロイ・オルフェノアは公式サイトのキャラクター一覧(112名)に掲載がなく、公式の紹介文はありません。Wikipediaは、慰霊式典を襲ったヴェイガン残党の目的を「首相フロイ・オルフェノアの抹殺」と書き、フリットが「聴衆の前でオルフェノアの正体・罪状を暴露」したと説明しています。

「もとよりそのつもりだ。私が目指すのは、ヴェイガンの殲滅なのだから!」

フリット・アスノ(声:井上和彦)——『機動戦士ガンダムAGE』第28話「地球圏の動乱」(2012年)より。表記はガンダム情報サイト「ガンダムチャンネル」のガンダム名言集に従った(公式配信の字幕は3つに分かれ、「殲滅」は「せん滅」。「もとよりそのつもりだ。〜とは」参照)。

このセリフに「公式のお墨付き」は、今回の調査の範囲では見つかっていません。公式ポータル(GUNDAM Official Website)の連載「ガンダムパワーワード」でフリットの言葉を扱った回は、第76回「命は……オモチャじゃないんだぞ!!」(第14話)と第366回「ガンダムを造ったのは僕だ!機体のことは僕が一番よく知ってる!」(第1話)が確認できましたが、この一言の回は見つかりませんでした。一方で、公式編集部の記述にはこのセリフの中身をなぞるものが2つあります。投票企画「ガンダム国勢調査」第578回(2018年)はフリットを「ユリンを殺された恨みからヴェイガンを殺すことに躊躇はない」人物とし、「パイロット能力の高い孫のキオにヴェイガンのせん滅を託した」と書いています——字幕と同じ「せん滅」の表記です。公式の作品解説(GUNDAM WORKS)は作品の世界観を「フリット・アスノによる連邦政府内の親ヴェイガン派の粛清により、事態は全面戦争に突入していく」とまとめています——このセリフの直後に起きること、そのものです。

断定できないこと

底本のガンダムチャンネルは非公式のファンサイトであり、公式資料ではありません。映像本編は視聴確認しておらず(バンダイチャンネルで見放題対象と表示されているのを実測)、セリフと場面の記述は公式配信の字幕データの実測・公式サイト・各種二次資料の照合によります。字幕には話者名が含まれないため、3つの字幕がフリットの言葉であることは、公式あらすじの「連邦軍司令官フリット・アスノはオルフェノアを糾弾する」という記述と前後の文脈からの推定です。放送日と第28話のスタッフはWikipediaの各話リストによります(公式サイトの作品ページは放送年のみ、サンライズの作品ニュースは配信開始日のみを書いています)。公式サイトは動的に描画されるページで外部の検索エンジンからの索引が十分でないため、「公式に言及が無い」は今回の調査で探せた範囲の話です。「もとより」を「初めから」と読む解釈と、脅しを目的として肯定し返したという読みは本記事のもので、公式の解説ではありません。

SCENE

名場面の中身:相手の脅し文句を、そのまま自分の目的にした

場面はA.G.142年(年代はWikipediaによる)、地球首都ブルーシアで開かれた慰霊祭「勇気の日」の演説会場です。公式あらすじのとおり、演説中の首相オルフェノアのもとへヴェイガンの指揮官メデル・ザントが襲撃をかけ、会場に入ったフリットが首相を糾弾します。字幕の実測で流れを追います(以下、時刻は第28話の公式配信字幕の表示開始時刻、「 - 」は字幕データ内の区切り記号。字幕に話者名はなく、話者は文脈からの推定です)。フリットのものとみられる字幕は首相を「あなたは 連邦政府の腐敗の象徴だ」(15:57)と呼び、襲撃の狙いを「スパイとして殺し - 連邦軍の愚かさを さらすつもりだろう」(16:01)と読み解きます。首相は「なぜだ? - なぜ私を殺さねばならんのだ!」(17:31)と取り乱し、イゼルカントとの折衝を続けてきたからこそだと弁明しますが(18:03)、フリットは「あなたは ただ - 利用されていただけなのだ」(18:12)と切り捨てます。そして「安心しろ」「あなたを殺させはしない」(18:43〜18:44)——「まだしゃべってもらわねば - ならないことが」「山ほどあるからな」(18:58〜19:01)。

そこで首相が最後の切り札を出します。「私という交渉人を失ったら」(19:07)、ヴェイガンと連邦が歩み寄る日は永久に来なくなると告げ(19:10〜19:13)、「地球をめぐり この戦争は」「どちらかが完全に滅びるまで - 続くことになる!」(19:15〜19:17)。脅しです——自分を失えば、戦争は片方が滅びるまで終わらない、と。その言葉の直後に、このセリフが来ます。「もとより そのつもりだ」(19:22)、「私が目指すのは…」(19:24)、「ヴェイガンのせん滅なのだから!」(19:27)。「もとより」が受けているのは、首相が最悪の結末として突きつけた「どちらかが完全に滅びるまで」です。フリットはそれを脅しとして受け取らず、初めから自分の目的だったと言い切りました。相手の脅し文句を、そのまま自分の目標として肯定して返す——この構造が、このセリフの怖さの正体です。

首相の反応は「ふ 復讐にとりつかれた男がっ!」(19:32)、「私を失ったことを後悔するがいい!」「貴様などに 地球が守れるかぁっ!」(19:35〜19:39)。フリットは「戦わずして - なにも守ることなどできないのだよ」(19:43)と返します。同じ話の、すぐ隣の場面には対比が置かれています。ザントの機体と戦う息子アセムのものとみられる字幕は「俺は自分や - 組織のために戦ってるんじゃない!」(19:58)、「俺には - かけがいのない人たちがいる!」(20:07・「かけがい」は字幕ママ)、「だから戦うんだ!」「守り続けるために!」(20:15〜20:17)。父は「殲滅」のために、息子は「守り続けるために」——同じ「守る」ための戦いが、二つの言葉に分かれています。話の終盤、話者名のない字幕(ナレーションと推定)が結末を告げます。「地球連邦首相 フロイ・オルフェノアは」「連邦反逆罪により極刑に処された」(21:06〜21:09)、「フリット・アスノ率いる粛清委員会は」(21:22)、「新生地球連邦政府が誕生した」(21:38)。公式の作品解説が「フリット・アスノによる連邦政府内の親ヴェイガン派の粛清により、事態は全面戦争に突入していく」と書く、その「粛清」がここです。

なぜ「殲滅」なのか。公式の作品解説はフリットを「幼少時に母親を殺されたうえ、心を通わせた少女ユリンも失ったことで、敵への憎悪を募らせていく」と紹介しています。第1部で少年フリットが掲げていたのは「救世主」でした。第1話のサブタイトルは「救世主ガンダム」、字幕では第1話に「救世主になれ ガンダムとともに!」(19:15)、第15話に「僕が救世主になる!」(20:42)。ところが第28話の字幕には「救世主」が見当たらず(検索で確認できた範囲)、40歳のフリットが口にするのは「ヴェイガンのせん滅」です。字幕で「せん滅」が出る9件(第23話に2件、第28・39・39・40・42・46・49話に各1件)のうちフリットのものとみられるのは、第23話の「敵をせん滅できなければ - 被害は さらに拡大する」(ビッグリング司令としての判断・12:51。同話17:26にも同じ文言の字幕がもう1件)、この第28話、第40話の「<ヴェイガンは この手でせん滅する」(18:39・「<」は字幕データ上の記号で、独白か画面外の声と推定)、第42話の「ヴェイガンは せん滅する!」(20:53)です。第44話では「私はヴェイガンを - この手で抹殺すると決めている!」(13:38)、「やつらを倒して救世主となるのだ」(14:39)と語り、孫のキオに「そんなの救世主じゃない!」(14:48)と否定されます。最終話の第49話には「これが じいちゃんがなろうとした - 救世主なの?」(10:46)、そして「本当の救世主に」(14:48)。公式編集部は2012年の「ガンダム国勢調査」で「『ガンダムAGE』は復讐にとりつかれたフリットの物語だといってもいい」と書き、一時は私的な復讐心に見えたフリットの言動もよく考えれば「人類を救う」という思いからだったのだと続け、それを思い出させたのはキオとユリンだと結んでいます。「救世主になる」少年の誓いが「ヴェイガンの殲滅」に変わり、それを次の世代が問い直す——第28話のこの一言は、その物語の折り返し点に置かれています(この位置づけは公式の記述と字幕の実測をもとにした本記事の読みです)。

シーンの状況説明は、公式サイトの話数ページ・公式配信の字幕の実測・Wikipedia・ファン運営Wikiの照合に基づいています(映像本編は未視聴。上の「断定できないこと」参照)。字幕の表記・タイムコードはバンダイチャンネル「セリフ検索」の実測により、タイムコードは字幕の表示開始時刻を分:秒に切り捨てて表記しています。字幕はキーワード検索でヒットした行の収集であり、場面の全字幕を網羅したものではありません——引用した字幕の間には未収集の字幕がありえます。字幕には話者名が含まれないため、話者の記述は場面の文脈からの推定(「〜とみられる」)です。「せん滅」9件のうち第39話の2件と第49話の「せん滅!」は前後の字幕からヴェイガン側の言葉とみられ、第46話の「ヴェイガンせん滅の舞台が - 整ったということだなぁ」は話者を特定できていません(ゲーム『EXTREME VS. 2 XBOOST』ではほぼ同文がフリットの音声として収録されていますが、字幕だけからは断定していません)。本文で引用した各字幕はバンダイチャンネル「セリフ検索」の実データによるもので、検索は読み仮名の照合のため語句によってはヒットしないことがあります(出典欄には代表的な検索結果を掲載しています)。

HISTORY

広まった経緯:この一言はランキングにもタグにもない——広まったのは「ヴェイガンは殲滅する」

この一言そのものの拡散は、正直に言えば「静か」です。ただし、この一言が宣言した「殲滅」は、フリットというキャラクターの代名詞になりました。2026年9月2日の実測で分かった範囲を、そのまま並べます。

  • 公式の言及は見つからなかった:公式ポータルの連載「ガンダムパワーワード」でフリットの言葉を扱った回は第76回(第14話)と第366回(第1話)で、この一言の回は外部検索の範囲で発見できませんでした。公式編集部が「ヴェイガンのせん滅を託した」「復讐にとりつかれたフリットの物語」と書いた「ガンダム国勢調査」(第578回・第271回)は、このセリフを引用したものではありません。公式サイトは動的に描画され外部からの索引が不十分なため、「無い」と断定はしていません。
  • ランキング・タグ・まとめにもない:投票サイト「みんなのランキング」の「ガンダム名言ランキング」は全15件中に『AGE』のセリフが1件もなく(7位にはジュドーの「そんなに人を信じられないのか!憎しみは、憎しみを呼ぶだけだって分かれ!」が入っています)、同サイトには「ガンダムAGE」を含むランキング自体がありません。ねとらぼの「アナザーガンダム人気ランキング」(2020〜2021年調査・5,244票)で『AGE』は9位・105票(2.0%)。ニコニコ動画のタグ「フリット・アスノ」は174件、「機動戦士ガンダムAGE」は1,349件ありますが、「ヴェイガンの殲滅」「もとよりそのつもりだ」で見つかる動画は0件、Togetterのまとめも0件でした。名言まとめサイト「漫画とアニメのこりゃまた!!」のフリットのページ(8件)にもこの一言はありません(同サイトはオルフェノアのページにこのやり取りを書き起こしていますが、話数を第27話としており、これは誤りです)。
  • 広まったのは「ヴェイガンは殲滅する」のほう:ニコニコ動画のタグ「ヴェイガンは殲滅する」(第42話の字幕「ヴェイガンは せん滅する!」など、キオ編以降のセリフに由来するとみられる表記)は5件、「ヴェイガン絶対殺すマン」は2件、「一般殲滅爺」は1件。中でも、ガンダムとは無関係の動画「ケンタッキーに抗議している集団の前でチキンをもっしゃもっしゃ食う男」(761,511再生・タグに「ヴィーガン」)に、語呂合わせで「ヴェイガンは殲滅する」のタグが付いており、この言い回しが作品の外へ転用された実例になっています。ガンダムまとめブログでは2013年に「ガンダムAGEのフリットがマジキチみたいな風潮」という記事が立ち、2021年には「しかしねぇ…ヴェイガンは殲滅しなければならないのだから…」という語尾を借りた改変ネタの記事があります。ネットで流通しているのは前半の「もとよりそのつもりだ」ではなく、「ヴェイガンの殲滅」の語と「〜なのだから」の語調です。
  • ファン事典は「殲滅の人」の起点に置く:ファン運営のガンダムWikiはこのセリフをアセム編最終話のクーデターで「堂々と言い放った殲滅宣言」と解説し、スーパーロボット大戦Wikiは「殲滅至上主義者」という特異なキャラクター性が語り草になっていると書き、アニヲタWiki(仮)はアセム編の結末を「ヴェイガンは殲滅すべし」という行動理念の確立と要約しています。ニコニコ大百科「フリット・アスノ」の名台詞欄は底本と同じ表記でこの一言を載せ、pixiv百科事典はこの一言を引かずに「ヴェイガンは殲滅する!」を代表的なセリフとして扱っています。同事典には「口では過激なことを言っているが実際に行動に移したことは全くない」という擁護の記述もあり、ファンの受け止めは一枚岩ではありません。
  • ゲームでは「殲滅」の音声が4件——この一言は無い:『機動戦士ガンダム EXTREME VS. 2 XBOOST』のフリット・アスノ(フルグランサ)には、ファン編集の原作ネタwikiの実測で「ヴェイガンは殲滅する!」「ヴェイガンはこの手で殲滅する。一人残らずな!」「フッ…ヴェイガン殲滅の舞台が整ったということだな?」など「殲滅」を含む音声が4件収録されていますが(同wikiに掲載された13件のボイスのうち。表記は同wikiのまま)、この一言そのものは収録されていません。同wikiはフリットの通称を「ヴェイガン絶対殺すマン 救世主」と書いています。『スーパーロボット大戦BX』の名台詞(スーパーロボット大戦Wiki)にもこの一言はありません。
  • 底本では『AGE』の筆頭:ガンダムチャンネルのガンダム名言集は『AGE』のセリフ18件を載せ、フリットの3件の先頭にこの一言を置いています。ファンサイト内での扱いですが、ネットで流通する「ヴェイガンは殲滅する」ではなく、殲滅を初めて目的として宣言したこの一言を底本が選んでいる点は、記録に値します。

断定できないこと

X(旧Twitter)上の拡散量は未測定です(ログインが必要なため)。ねとらぼに『AGE』の名言ランキングがあるかはサイト内を全数確認しておらず、「無い」と断定していません。ゲームでのセリフ収録はファン編集wikiの実測であり、実機・公式資料での照合はできていません(『EXTREME VS. 2 INFINITE BOOST』版のページ、Gジェネレーションでの収録は未確認)。件数・再生数は2026年9月2日時点の実測値で、ニコニコ動画のタグは後から付け替え可能です。ニコニコ動画の件数はタグ完全一致検索の値で、キーワード検索の件数は語が分割されるため参考値です。まとめブログの記事は匿名掲示板の書き込みをまとめたもので、書き込みの真偽は確認できません。

FAQ

よくある質問

「もとよりそのつもりだ。〜」は誰のセリフですか?

TVアニメ『機動戦士ガンダムAGE』(2011年〜2012年・全49話)の主人公の一人、フリット・アスノのセリフです。第1部「フリット編」では14歳の少年(声:豊永利行)でしたが、このセリフがある第2部「アセム編」では40歳。公式サイトのキャラクターページは「地球連邦軍総司令部ビッグリング司令。アセムの父。」と紹介し、声は井上和彦さんです。相手は、ヴェイガンと通じていた地球連邦首相フロイ・オルフェノア。公式サイトのキャラクター一覧に首相の掲載はありません。

どの場面に登場しますか?

第28話「地球圏の動乱」(Wikipediaの各話リストによれば2012年4月22日放送)、第2部「アセム編」の最終話です。公式サイトのあらすじによれば、慰霊祭「勇気の日」に地球首都ブルーシアで首相オルフェノアが演説を行う最中、ヴェイガンの指揮官メデル・ザントが演説会場への攻撃を画策し、「演説会場に入った連邦軍司令官フリット・アスノはオルフェノアを糾弾する」——その糾弾の中で、自分を失えば戦争は「どちらかが完全に滅びるまで - 続くことになる!」(「 - 」は字幕データ内の区切り記号)と脅す首相に返した言葉です。公式配信(バンダイチャンネル)の字幕では配信動画のおよそ19分22秒から19分29秒にかけて表示されます。

劇中でもこの通りに言っているのですか?

言葉はこの通りですが、字幕の表記は違います。公式配信(バンダイチャンネル)の字幕は「もとより そのつもりだ」「私が目指すのは…」「ヴェイガンのせん滅なのだから!」の3つに分かれ、「殲滅」は「せん滅」と交ぜ書きされています。字幕データの実測では『AGE』全49話に漢字の「殲滅」の字幕は1件もありません。見出し語の「もとよりそのつもりだ。私が目指すのは、ヴェイガンの殲滅なのだから!」は底本(ガンダムチャンネルの名言集)の表記で、ニコニコ大百科の名台詞欄も同じ形です。ファン運営のWikiでは「元より」の漢字表記や「!!」など、表記が割れています。

どういう意味ですか?

「もとより」は「初めから」の意。直前に首相オルフェノアが「私という交渉人を失ったら」戦争は「どちらかが完全に滅びるまで - 続くことになる!」と脅したのに対し、フリットは「もとより そのつもりだ」——初めからそのつもりだ、と返し、自分が目指すのは「ヴェイガンのせん滅」だと言い切ります。相手が最悪の結末として突きつけた脅し文句を、そのまま自分の目的として肯定し返す構造です。首相は「ふ 復讐にとりつかれた男がっ!」と返し、公式編集部も投票企画「ガンダム国勢調査」で「『ガンダムAGE』は復讐にとりつかれたフリットの物語だといってもいい」と書いています。

劇中で何回言っているのですか?

この形では1回、第28話だけです。ただしフリットは他の話でも「せん滅」を口にしています。字幕データの実測で「せん滅」を含む字幕は全49話で9件あり、フリットのものとみられるのは第23話「敵をせん滅できなければ - 被害は さらに拡大する」(同話に2件)、第28話のこのセリフ、第40話の「<ヴェイガンは この手でせん滅する」(「<」は独白か画面外の声と推定)、第42話「ヴェイガンは せん滅する!」です(字幕に話者名はなく、文脈からの推定)。第44話には「私はヴェイガンを - この手で抹殺すると決めている!」もあります。なお最終話の第49話にある「せん滅!」は、前後の字幕からヴェイガン側の言葉とみられ、フリットのものではありません。

有名なセリフですか?

この一言そのものの拡散は、2026年9月時点の実測では静かです。名言ランキングでの入賞、この一言を冠したニコニコ動画のタグ、Togetterのまとめ、ファン事典の単独項目はいずれも見つかっていません。一方で、フリットの「殲滅」宣言はキャラクター像そのものになっています。ニコニコ動画にはタグ「ヴェイガンは殲滅する」(キオ編以降のセリフ由来)や「一般殲滅爺」「ヴェイガン絶対殺すマン」があり、ゲーム『EXTREME VS. 2 XBOOST』のフリットには「ヴェイガンは殲滅する!」など「殲滅」を含む音声が4件収録されています(ファン編集wikiに掲載された13件のボイスのうち。この一言そのものは未収録)。底本のガンダム名言集は『AGE』の18件の筆頭にこのセリフを置いています。

SOURCES

出典・参考

本ページの記述の根拠、および関連する公開情報です。確認できていない事項は本文中で「断定できないこと」として明示しています。

出典の表記・件数・閲覧数などは2026年9月2日時点の実測です。リンク先は外部サイトであり、内容の正確性を保証するものではありません。