FAMOUS QUOTE / GUNDAM X

ガンダム売るよ!がんだむうるよ / gundam uruyo

「ガンダム売るよ!」とは、TVアニメ『機動新世紀ガンダムX』(1996年)第7話で、主人公ガロード・ランが乗機ガンダムXを競売にかけると宣言したセリフです。同話のサブタイトル(公式表記は「ガンダム、売るよ!」)にも採用されています。主人公が自分のガンダムを競売にかける——公式の解説記事が「あとにも先にもガロードだけ」と評した行動を、たった一言で言い切った名言です。

勢い任せの迷言のように記憶されがちですが、公式の解説記事が明記する動機は、自分のミスで艦長に大怪我をさせてしまったことへの「贖罪」でした。なぜ売ったのか、いくらで売れたのか、そして読点の有無をめぐる表記の話まで、出典付きで解説します。

名言・セリフ 機動新世紀ガンダムX 初出:『機動新世紀ガンダムX』第7話(1996年・TV) 公開日:
MEANING

ガンダム売るよ!とは

「ガンダム売るよ!」とは、TVアニメ『機動新世紀ガンダムX』(1996年放送・全39話)第7話で、主人公ガロード・ラン(声:高木渉)が発したセリフです。自らのミスで艦長ジャミル・ニートに大怪我をさせてしまったガロードが、母艦フリーデンを飛び出し、乗機ガンダムXを競売にかけると宣言する——その第一声がこの一言でした。『ガンダムX』はサブタイトルがすべて劇中のセリフから採られている作品で、このセリフはそのまま第7話のサブタイトル「ガンダム、売るよ!」(公式表記・読点入り)になっています。

① セリフそのもの
運営者非公表のガンダム情報サイト「ガンダムチャンネル」(gundam-c.com・同名の公式YouTubeチャンネルとは別のサイト)のガンダム名言集に、ガロード・ランの名言として収録されています。詳細ページの場面説明は、ティファを守るために奔走する熱血漢の主人公が「究極の兵器でオークションを始めてしまうという、驚きの回」と紹介するもので、「驚き」を強調していますが、売った理由そのものは書かれていません(公式の解説記事が明記する動機は「名場面の中身」参照)。
② 公式配信の字幕での形
公式配信(バンダイチャンネル)の字幕では、「ガンダム 売るよ!」(第7話・本編およそ15分21秒)と、読点の位置が半角スペースになった形で表示されます。これは字幕データの表記によるものとみられます——同作の他のサブタイトルでも「あなたに、力を…」が字幕では「あなたに 力を…」、「飛べ、ガロード!」が「飛べ ガロード!」と、読点が半角スペースに置き換わる同じ変換を実測しています。
③ 基準表記
本サイトは見出し語として底本の表記「ガンダム売るよ!」(読点なし)を採ります。公式の正式表記は読点入りの「ガンダム、売るよ!」(第7話サブタイトル・公式解説記事とも)ですが、読点なしの形にも公式サイトの30周年ニュース(2026年5月)が『ガロードの「ガンダム売るよ!」というように』と書いた実例があります。ニコニコ動画のタグでは読点なしの「ガンダム売るよ!」が最多(11件・読点入りは6件)ですが、動画タイトルやファン百科・配信サイトの表記は読点入りが多数派です。
SOURCE

出典・初出

出典はTVアニメ『機動新世紀ガンダムX』(1996年4月5日放送開始・全39話・公式サイトの作品データより)。宇宙世紀とは別の「オルタナティブシリーズ」第3弾で、大戦と大量のコロニー落としで壊滅してから15年——「アフターウォー」と呼ばれる時代の地球を舞台に、ジャンク屋の少年ガロードが、不思議な力を持つ少女ティファを守りながらガンダムXを駆る物語です。監督は高松信司。このセリフはその第7話「ガンダム、売るよ!」——Wikipediaの各話リストによれば1996年5月17日放送の回に登場します。

「ガンダム売るよ!」

ガロード・ラン(声:高木渉)——『機動新世紀ガンダムX』第7話「ガンダム、売るよ!」(1996年)より。表記はガンダム情報サイト「ガンダムチャンネル」のガンダム名言集に従った(公式の正式表記は読点入りの「ガンダム、売るよ!」・公式配信の字幕上は「ガンダム 売るよ!」。「ガンダム売るよ!とは」参照)。

このセリフには、はっきりした「公式の名言認定」があります。公式ポータル(現GUNDAM Official Website)の連載「ガンダムパワーワード」は、第46回(2018年7月9日)でこのセリフを単独で取り上げ、「ガンダムを競売にかけるという突拍子もない行動に出たのは、あとにも先にもガロードだけです」と解説しました。さらに放送30周年を記念する2026年の公式ニュースでも、名言募集の投稿例としてこのセリフが挙げられています。公式自身が繰り返し「この作品といえばこれ」と扱ってきた一言です。

断定できないこと

底本のガンダムチャンネルは運営者非公表の非公式サイトであり、公式資料ではありません。映像本編は視聴確認しておらず(配信は会員制)、セリフと場面の記述は公式配信の字幕データの実測・公式サイト・各種二次資料の照合によります。字幕には話者名が含まれませんが、このセリフの話者がガロード・ランであることは公式解説記事とWikipediaの各話リストの明記によります(他の字幕の話者は字幕からは確定できないため、本文では場面の文脈からの推定として「〜とみられる」の限定付きで書いています)。なお前話(第6話)の終わり(およそ23分57秒)にも同じ字幕が出ますが、これは次回予告での第7話サブタイトルのコールです——同作は各話の終わりの次回予告で次話のサブタイトルを読み上げる構成とみられ(複数話の字幕で同じ型を実測)、劇中の発話としては第7話の1回だけです(予告の声を誰が当てているかは未確認)。バンダイチャンネルの配信期間メタデータ(セリフ検索APIの応答)は2027年3月31日(JST)までの表示です。

SCENE

名場面の中身:贖罪のための競売、3億の落札

第7話の公式あらすじは、前提をこう書いています。「動力炉の爆発でジャミルに大怪我をさせてしまったガロードは、自責の念に耐えられず、ガンダムXを駆ってフリーデンを去る。彼は、全てを清算するためにガンダムXを競売に掛けるが……。」——第6話でフリーデンの正式な乗組員になったばかりのガロードは、集団生活に馴染めず、焦りからのミスを埋め合わせようとした単独行動で、逆に艦長を昏睡状態に追い込んでしまったのです。

フリーデンを去ったガロードは、修理工場にガンダムXを持ち込みます。整備を終えた機体を前に、ガロードのものとみられる字幕が「ちゃんと場所代 払うから」「ここ ちょっと貸してくれよ」(15:09・15:11・公式配信の字幕、以下同じ。「 - 」は字幕データ内の区切り記号)、「それと 情報屋さんたち - 集めてくんない?」(15:13)と頼み込み、「一体 何 始めるつもりだい?」(15:18)と問われた、その答えがこの一言でした。「ガンダム 売るよ!」(15:21)。ティファやフリーデンのクルーに向けてではなく、競売の場を借りた工場で発された、開店宣言のような一言とみられます。

競売の場面も字幕で追えます。「それでは 始めま~す!」(16:08)と開始を告げるガロードのものとみられる字幕は、機体のあちこちに時限装置付きの仕掛けがあると明かして「俺を殺して これを奪おうとしても - ダメだよ~!」(16:42)と力ずくの強奪を封じ、「さあ! そんじゃ - 5千万からスタートしようか?」(16:50)。値は「ようし 9千万だ!」(17:08)、「そんなら 1億で どうだい?」(17:20)とつり上がり、決まりかけたところで「オマケ」が出ます。「こいつには - オマケが付いてるんだよねー」(18:00)「これがないと 動かないってわけ!」(18:03)——ファン百科はこれを、ガンダムXのキーデバイスであるGコントローラーと書いています。そして値は一気に「3億!」(18:15)へ。落札者は、第8話の公式あらすじが明かします——「競売でガンダムXを落札したのは、エニルだった。」第6話でガロードに襲い掛かったフリーのモビルスーツ乗り、エニル・エルです。

では、なぜ売ったのか。公式解説記事「ガンダムパワーワード」第46回は、その理由を明確に書いています——「武器となるガンダムを手放すことで、反省を示そうとしたのです」。そして「怪我を負わせた仲間たちへの贖罪の意識が勝ったのです」とも。公式の30周年記念番組の紹介文が「ジャンク屋として生計を立てていた」と書くとおり、ガロードにとってモビルスーツの売買は生きる術であり、ガンダムは手元に残った最高の商売道具でした。それを手放すことが、15歳の少年に思いつける精一杯の「けじめ」だった——突拍子もない競売の中身は、実は不器用な反省だったのです。

この「たくましさ」と「不器用さ」の同居こそ、ガロードというキャラクターの魅力です。監督の高松信司はガロードを「過去に縛られた古い世界が終わった後に新たな世界を切り拓いていくべき少年」と語ったとされ(Wikipedia経由・原典は『機動新世紀ガンダムX DVDメモリアルボックス』付属冊子)、Wikipediaは「明るい性格で負けず嫌い」「一人前の男として逞しく成長してゆく」と書きます。電撃オンラインの2026年の人気投票では、ガロードは『ガンダムX』キャラクターの1位(得票率約25.7%)でした。

シーンの状況説明は、公式サイトの話数ページ・公式解説記事・公式配信の字幕の実測、およびWikipedia等の記述に基づいています(映像本編は未視聴。上の「断定できないこと」参照)。字幕の表記・タイムコードはバンダイチャンネル「セリフ検索」の実測により、タイムコードは字幕の表示開始時刻を分:秒に切り捨てて表記しています。字幕はキーワード検索でヒットした行の収集であり、場面の全字幕を網羅したものではありません——引用した字幕の間には未収集の字幕がありえ、連続するやり取りとは限りません。字幕には話者名が含まれないため、本文の話者の記述は、公式に話者が明記されている「ガンダム 売るよ!」(=ガロード・ラン)を除き、場面の文脈からの推定(「〜とみられる」)です。本文で引用した各字幕は、字幕中の連続する語句をバンダイチャンネル「セリフ検索」で検索することで再現できます(出典欄には代表的な検索結果を掲載しています)。

HISTORY

広まった経緯:公式も認めた「作品の顔」、そして競売ミームへ

「主人公がガンダムを売る」というありえなさは、放送から30年経っても色あせていません。このセリフは、公式・ファン百科・ゲーム・動画ミームのすべてで「『ガンダムX』といえばこれ」の位置を保ち続けています。

  • 公式が繰り返し名言として扱った:公式ポータルの連載「ガンダムパワーワード」第46回(2018年)がこのセリフを単独で解説し、「ガンダムを競売にかけるという突拍子もない行動に出たのは、あとにも先にもガロードだけです」と評しました。2026年の30周年記念ニュースの名言募集でも、投稿の書き方の例として『ガロードの「ガンダム売るよ!」というように』と、このセリフが例示されています。
  • 「サブタイトル=セリフ」の作品の代表格:『ガンダムX』は全39話のサブタイトルがすべて劇中のセリフという構成で(電撃オンラインも「サブタイトルがセリフになっているのも特徴の1つ」と記述)、Wikipediaの各話リストは「サブタイトルとなる台詞を口にしたキャラクター」を全話で併記しています。その39本の中からこの第7話を単独解説に選んだのが、先の「ガンダムパワーワード」第46回でした(同連載は後の回で第11話「何も考えずに走れ!」・第35話も取り上げています)。
  • 「作品を知らなくても知ってる」とファン百科が書く:pixiv百科事典には単独項目「ガンダム、売るよ!」があり(閲覧数約9.5万・2026年9月時点)、概要の冒頭で「作品を知らなくてもこのセリフは知ってるという人は多いのではないだろうか。」と書かれています。関連タグには「ジュドー・アーシタ / ガンダムバイヤーズ…ガンダム売ろうとした仲間」——『ガンダムZZ』でガンダムを売ろうとしたジュドーと並べる「ガンダムを売る仲間」ネタも定着しています。
  • スパロボが場面ごと再現した:『スーパーロボット大戦α外伝』は第16話(Aルート)のステージ名に「ガンダム、売るよ」(感嘆符なし・攻略サイトの書き起こしによる)を採用し、ジュドーのZZ・ウッソのVダッシュと並んでガンダムを競売にかけるクロスオーバーを展開しました。『第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇』の展開も、スーパーロボット大戦Wikiが「「ガンダム売るよ!」の呪縛なのか」と書くほど、「ガロード=ガンダムを売る人」はゲームでも定番ネタです。
  • ガンダムを売り買いする競売ミーム:ニコニコ動画では当該セリフのタグが表記ゆれ込みで延べ20件(スナップショット検索APIの実測・読点なし「ガンダム売るよ!」が11件で最多)。タグの付いた動画では「ガンダムVS振り込め詐欺」(約16.7万再生)が最多で、『水星の魔女』のエアリアルを競売にかける「ここでエアリアルを競りたいと思うんですよ」(約4.2万再生)、∀ガンダムと「ドナドナ」を重ねるMADなど、「ガンダムを売り買いする」笑いの起点として借用され続けています。当該場面の動画とみられる「After War GX 「ガンダム、売るよ!」」も約2.4万再生です。

断定できないこと

EXVS(エクストリームバーサス)シリーズの戦闘ボイスとしての採用は確認できていません——ファン運営の攻略系wikiにあるガロード機の台詞一覧(約200行)に「売る」を含む台詞は0件でした(ニコニコ動画のEXVS系動画のタイトル・タグはプレイヤーの命名です)。Gジェネレーションシリーズでの使用も未確認です。30周年商品「PROPLICA Gコントローラー」(3人の台詞を約100種収録)に、このセリフが収録されるかは一覧非公開のため未確認です。ねとらぼ・みんなのランキング等の名言ランキングでの入賞は発見できませんでした。X(旧Twitter)上の拡散量は未測定です。pixiv百科事典には、「ガンダム G・W・X 30th スペシャル上映会」の後に声優3名が愛機のガンプラを売る「リアル『ガンダム、売るよ!』」があったという記述がありますが、確認できた公式の投稿に書かれているのは来店とガンプラ展示までで、「売った」ことの一次確認はできていません。スーパーロボット大戦のセリフ・ステージ名の書き起こしは攻略サイト(個人サイト含む)の転記であり、実機での照合はできていません。再生数・件数は2026年9月1日時点の実測値です。

FAQ

よくある質問

「ガンダム売るよ!」は誰のセリフですか?

TVアニメ『機動新世紀ガンダムX』(1996年放送・全39話)の主人公ガロード・ランのセリフです。声を演じたのは高木渉さんです。公式ポータルの連載記事「ガンダムパワーワード」第46回が話者をガロード・ランと明記しているほか、Wikipediaの各話リストも「サブタイトルとなる台詞を口にしたキャラクター」として第7話の欄にガロード・ランを記載しています。

どの場面に登場しますか?

第7話「ガンダム、売るよ!」(Wikipediaの各話リストによれば1996年5月17日放送)です。動力炉の爆発で艦長ジャミルに大怪我をさせてしまったガロードが、自責の念からガンダムXとともにフリーデンを去り、立ち寄った修理工場で「一体 何 始めるつもりだい?」と問われて、この一言を宣言します。公式配信(バンダイチャンネル)の字幕では本編およそ15分21秒に登場します。

劇中でもこの通りに言っているのですか?

公式の正式表記は、読点の入った「ガンダム、売るよ!」です(第7話サブタイトル・公式解説記事とも読点入り)。公式配信(バンダイチャンネル)の字幕では「ガンダム 売るよ!」と表示されますが、これはサブタイトルの読点を半角スペースに置き換える字幕の表記によるものとみられます。見出し語の「ガンダム売るよ!」(読点なし)は底本(ガンダムチャンネルの名言集)の表記で、公式サイトの30周年ニュースにも読点なしで書かれた実例があります。

なぜガンダムを売ろうとしたのですか?

公式の解説記事によれば、自らのミスで同僚や艦長ジャミル・ニートに怪我を負わせてしまったガロードが、「武器となるガンダムを手放すことで、反省を示そうとした」ためです。第7話の公式あらすじも「全てを清算するためにガンダムXを競売に掛ける」と書いています。勢いやお調子者ぶりで語られがちなセリフですが、公式が明記する動機は贖罪でした。

ガンダムは売れたのですか?

競売は5千万からスタートして9千万、1億とつり上がり、ガロードが「オマケ」(ファン百科によれば起動キーのGコントローラー)を出したところで3億まで跳ね上がりました。落札したのは、第6話でガロードに襲い掛かったフリーのモビルスーツ乗り、エニル・エルです(第8話の公式あらすじが「競売でガンダムXを落札したのは、エニルだった」と明記)。その顛末は次の第8話「あの子、許さない!」に続きます——なお公式のキャラクター紹介はガロードの搭乗機をガンダムX・ガンダムXディバイダー・ガンダムDXと書いており、ガンダムを失ったまま物語が進むわけではありません。

有名なセリフですか?

公式が名言として扱った実績のあるセリフです。公式ポータルの連載「ガンダムパワーワード」第46回が単独で解説し、放送30周年記念番組の名言募集でも投稿例に挙げられました。pixiv百科事典には単独項目があり、「作品を知らなくてもこのセリフは知ってるという人は多いのではないだろうか」と書かれています。『スーパーロボット大戦α外伝』はステージ名「ガンダム、売るよ」でこの場面を再現しています(攻略サイトの書き起こしによる)。

SOURCES

出典・参考

本ページの記述の根拠、および関連する公開情報です。確認できていない事項は本文中で「断定できないこと」として明示しています。

出典の表記・件数・再生数などは2026年9月1日時点の実測です。リンク先は外部サイトであり、内容の正確性を保証するものではありません。